(2)高血圧を改善…2大注目食品は「スイカ」と「ナス」
■カラハリ砂漠のスイカに血管拡張作用の成分
もうひとつの渡辺医師が大注目の食品は、スイカ。私たちが夏に食べるスイカではなく、ナミビアのカラハリ砂漠原産の野生種「カラハリスイカ」になる。
「カラハリスイカにはシトルリンというアミノ酸が多く含まれています。このシトルリンが体内でアルギニンというアミノ酸になり、またそこからシトルリンに戻り、その過程で血管拡張作用がある一酸化窒素が血管内皮細胞から産出され、血圧が下がる。この内容の研究結果を海外の論文で知り、興味を持ちました。カラハリスイカは国内でも栽培され、サプリとして販売されていることから検証してみたのです」
すると、60代の男性は摂取前の上の血圧147.1㎜Hgが、起床時の摂取で136に。摂取時間を3時間ごとに変えて最も下がるタイミングを調べたところ、起床9時間後の摂取では125まで下がった。
高血圧の治療は、薬の服用、生活習慣の改善が基本だが、今回紹介したサプリなどをプラスし、血圧降下をより促進するのも手だ。