著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

あとでいいや…「先延ばし」を軽減するための2つの重要ポイント

公開日: 更新日:

 時間管理に加え、やる気が出ないときの不快感を自身で把握するといった「感情のマネジメント」や、「明後日までに〇〇は着手する」といった思考の再調整を行うことも大事だと分析しています。先延ばしにしてしまったら、その時点で、時間管理と感情・思考の調整を再度行うことが望ましいのです。

 そして、2つ目のポイントが、自己効力感(できるという感覚)です。32件のうち約3割の研究が自己効力感を重視しており、自分自身が「できる」と思えるほど、行動への一歩が早まると説明しています。たとえば、過去に成功した経験を振り返ったり、タスクを小さく分けて成功体験を刻んでいったり、進捗状況を可視化して「ここまで進んだ!」と自らに言い聞かせたりすることで、自信を育み、先延ばしを減らすことができると報告されています。

 先延ばしは、目的地に向かう車が、悪天候のために立ち往生してしまう状態に似ています。時間管理の調整は、正確な地図やナビゲーションシステムを提供するようなものです。どの道を行くべきか(計画)、どれくらいの速さで進むべきか(時間配分)を把握するために、きちんと調整しなければいけません。

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