(3)美肌づくりと薄毛対策に期待…見た目の若さにも関与している
■髪の毛
髪の毛は、成長期→退行期→休止期を繰り返して再生している。
「この再生に関連するのが、毛根の毛包幹細胞と真皮乳頭細胞です。オートファジーはこれらのエネルギー代謝を整え、休止期から成長期へのスイッチを入れる働きをします」
■シミ
これまでは、シミ対策は「メラニンをつくらせない」とイコールだった。
「近年では、『できてしまったメラニンを適切に分解する』に移行しています。肌の色は、メラノサイトがつくる生成・輸送・分解というオートファジーの仕組みで決まるので、オートファジー活性化がシミのない、自然な肌色を取り戻すことにつながります」
現在、肌に関しては、外用薬としてオートファジーを加速する分子(ラパマイシン、メトホルミン、ナイアシンアミド、アゼライン酸)などが動物モデルで研究されている。また、髪の毛では、ミノキシジルを使った既存の外用治療に、オートファジーを適度に上げるラパマイシン、メトホルミンなどの研究が行われている。


















