(1)政府のホントの狙いはこれ? 高額医療費の限度額引き上げの意味
昨年の年末、片山財務大臣と上野厚生労働大臣の間で「高額療養費の限度額引き上げ」について合意がなされたというニュースが流れました。しかしマスコミがあまり大きく取り上げなかったこともあり、世間的にはほとんど注目されなかったのです。ただ医療界隈にとっては大事件で、いまだにザワついています。
高市内閣は医療改革、というよりも国民に対する医療費の負担増に積極的で、その目玉といわれていたのが「OTC類似薬の保険外し」でした。ドラッグストアなどで売られている医薬品と同等の成分の薬を、健康保険の対象外とするものです。つまり普通のシップ薬、胃腸薬、解熱薬、鼻炎薬などが健康保険の対象から外される(患者はドラッグストアなどで買わなければならなくなる)わけです。
これはマスコミの注目を集め、国民の関心も高かったのですが、十分に引っ張ってからあっさりと撤回してしまいました。そして今回の「高額療養費の限度額引き上げ」のカードをそっと切ってきたのです。政府の本当の狙いは、最初からこちらにあったのでしょう。
高額療養費制度についてはご存じの方も多いと思いますが、限度額引き上げの意味を理解していただくため、簡単に説明します。


















