(4)「トイレに行きたい」「え…俺がやるの?」…病院の待合室で試練

公開日: 更新日:

 おかんを近隣の総合病院に連れて行くのは簡単だと思っていた。なのに、のっけからつまずいた。玄関まで連れて行っても体を前に曲げられず、自分で靴を履くことができないのだ。上がり框に何とか座らせ、正面に回って足にはめ込んだ。

 次は玄関から車庫までの階段。わずか5段ほどだが、危険なのでおんぶしようとすると「近所の人に見られたら恥ずかしい」と嫌がり、「大丈夫、ひとりで何とかなるから」と意地を張る。ったく、この状態でそんなこと言うなよ。

 おかんは身長160センチ、体重40キロとかなり華奢なので、半ば強引におんぶした。「大丈夫、任せておけばいいんだよ」。言い含めて車まで連れて行ったはいいが、実は乗せるのに苦労した。こうやって車に乗せるのは初めてだし、コツを知らないので無駄に力を使うのだ。

 病院に着いてからも同じ。駐車場に止めてから院内専用の車椅子を借り、車の脇にセット。座席に座った状態から足を地面に出してもらい、頭をぶつけないよう体をゆっくり引き上げ車椅子に座らせる。これだけで腰が痛くなった。悲しいかな、すでに我が家も「老老介護」なのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る