(4)「トイレに行きたい」「え…俺がやるの?」…病院の待合室で試練

公開日: 更新日:

 さらに試練は続く。やれやれと待合室に座り落ち着いたところ「トイレに行きたい」とおかん。「え、俺がやるの……。そ、そりゃそうだ。当たり前だろ!」脳内でひとり突っ込みしながら車椅子を押して広いトイレに連れて行った。問題はその次だ。

 おかんは自力で車椅子から便座に移動できない。一緒に中に入り、車の乗り降りの時と同じように支えながら介助するしかない。しかも、はいていたズボンやパンツを下げる手伝いも必要だった。子供の頃、自分がおかんにしてもらったことはあっても逆は初体験だ。還暦過ぎた息子は戸惑いを隠すため、おかんと目を合わせないようにしていた。介護って想像以上に大変だ。どっと疲れた。

 トイレを終えると携帯に着信があった。包括支援センターの保健師からだ。「近所にショートステイ可能な施設がありました。明日から入れるそうです。どうするか担当医と相談して先方に電話してくださいね」。仕事が早い。少し先行きに希望が持てた瞬間だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    戸郷が離脱、則本メッタ打ちで巨人が緊急補強へ…候補に挙がる「オリックス投手」の名前

  2. 2

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  3. 3

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 4

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  5. 5

    ベネズエラの剛腕マチャドが今オフ、オリックスとの契約満了で日米争奪戦に発展か

  1. 6

    小池栄子が一番の被害者? 佐藤二朗“ハラスメント騒動”に足引っ張られた「さよならノワール」の評価は上々

  2. 7

    高市首相が衆院集中審議に“出たくない”とブー垂れ…身内の自民国対「もう疲れ果てた…」ヘトヘトのお気の毒

  3. 8

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  4. 9

    白井球審への“侮辱行為”で退場した一部始終「何やおまえ、いい加減にしろよ!おまえも未熟なんだから…」

  5. 10

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も