「立ちくらみ」は心臓トラブルの重大なサインになる
心臓病の診断を受けている人の中で、立ちくらみに関係しているのは、不整脈、心不全、大動脈弁狭窄症、心筋梗塞などがあり、同時に動悸、胸痛、失神などの症状があるようなら、突然死の危険もあるためなるべく早く医療機関を受診する必要があります。「立ちくらみくらい大したことはない」などと軽視していると、命に関わる深刻な事態につながるリスクがあるのです。
たとえば、寒い冬場に急増する「ヒートショック」がそのひとつです。入浴やトイレなど暖かい環境から寒い環境へ移動したときの急激な温度変化によって血圧が急激に上下動し、心筋梗塞、大動脈解離、不整脈、脳卒中といった心臓血管疾患を引き起こす現象です。日本では、ヒートショックによる入浴中の死亡者が年間約1万7000~1万9000人と推計されています。
ヒートショックは、高血圧、不整脈、心臓弁膜症、動脈硬化といった心臓や血管に持病を抱えている人はリスクがアップします。そうした持病がある人は、普段から注意してヒートショック対策を行っているケースも少なくないのですが、心臓トラブルを抱えている自覚がない人にとっては、立ちくらみがヒートショックを起こす前触れ、前駆症状である可能性があるのです。立ちくらみというサインを放置した結果、気付いたときにはヒートショックに見舞われて命を落とす……といった最悪の事態を招く危険があります。


















