「変形性股関節症」後悔しない治療の選び方…手術は2通り

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 人工股関節置換術は、股関節の損傷部分を人工股関節に置き換える手術。お尻側からメスを入れる「後方系アプローチ」と、太ももの前側からメスを入れる「前方系アプローチ」がある。

「股関節のお尻側には筋肉や腱が集まっており、後方系アプローチでは筋肉や腱を切らざるを得ません。一度切った筋肉や腱は完全に元通りにならず、術後、筋力の低下などが起こり、脱臼しやすくなるのです。一度脱臼を起こすと、繰り返しやすくなります」

 脱臼はちょっとした動きで起こる。例えば、床での生活、爪を切る、畑仕事、足を洗う、湯船に漬かるといった動作などだ。

「さらに、後方系アプローチで切除する筋肉には、膀胱、子宮、直腸を下支えしている肛門挙筋と面で接しているものがあり、将来的には尿失禁が生じるリスクも高くなります」

 一方、前方系アプローチでは、筋肉と筋肉の間から股関節へとたどり着けるので、筋肉や腱を切らずに済む。結果、術後の回復が早く、脱臼が起こりにくい。筋肉や腱を切らない方法を「MIS(Minimally Invasive Surgery=最小侵襲手術)」と呼ぶ。MISは難易度が高く、多くの医療機関では後方系アプローチで人工股関節置換術を行っている。

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