著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

AIの有効活用…「褒め」でやる気と能力が向上する

公開日: 更新日:

 例えば、現在アプリの中には、自分で作った仮想キャラクターと実際に対話できるものが少なくありません。写真やAI生成画像から外見を決め、性格や話し方、声などを細かく設定できるものもあります。「褒め上手」などの設定にして、自分が勉強をしているときや運動をしているときに、そのアプリを起動させ対話すれば、先の研究のように習得効率をアップさせることが可能でしょう。何体もキャラクターを作れば、その分、褒められている感覚も増え、さらに促進効果が期待できそうです。

 また、香港中文大学のチャンらは、AIの効果的な使い方を示す、大学生が書いた英語のエッセーを直すという実験(2024年)を行っています。

 香港の大学生918人を対象に、ChatGPT(生成AI)からフィードバックをもらって書き直すグループと、フィードバックを受けなかったグループに分け、作文の点数がどう変わるかを比較しました。すると、AIグループの方が、書き直した後の点数が高くなることが判明したといいます。AIは一人一人に合わせた具体的なアドバイスをすぐにくれるため、学生たちは「役に立った」と感じたそうです。

 AIやロボットからの言葉かけでも、私たちのやる気や能力は変わるということ。AIを上手に利用する。これも現代ならではの習慣づくりと言えるかもしれません。

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