「実質エンゲル係数」と「食事の劣化」を直視せよ…東京の単身世帯は40%超?

公開日: 更新日:

 つまりカロリーは維持しつつ、安価な炭水化物や加工食品に依存し、相対的に高価な野菜や果物を減らすという「静かな食生活の変化」が起きているのである。

 背景には食料価格の上昇がある。輸入品は為替の影響を受け、国内でも肥料高騰や農業従事者の高齢化で供給が不安定化している。加工食品も値上げが続き、数千品目規模の価格改定が繰り返されている。

 栄養の偏りは将来的な健康リスクに直結する。ビタミンAや葉酸はがんリスク低減、ビタミンCは免疫機能、カリウムは血圧、カルシウムは骨の健康に関わる。不足が直ちに疾病を招くわけではないが、長期的には肥満や生活習慣病のリスクを高める。

「今起きているのは単なる家計の変化ではなく、健康を徐々に蝕む構造的問題です。エンゲル係数の上昇を『必ずしも貧困化ではない』とする見方は、実質賃金の低下と食料価格高騰が同時進行する現状では説得力を失っているのではないでしょうか」

 食費の比率上昇は、生活の選択肢が狭まり、食の質が犠牲になり始めている兆候だ。「安く豊かに食べられる時代」は終わった。

 限られた条件の中でいかに栄養を確保するか──それが今、私たちに突きつけられている課題である。そして、高市政権はその解を見いだし、実行する責務がある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相、病気を理由に辞任? 囁かれるショートリリーフは麻生指名で「茂木敏充」か

  2. 2

    嵐活動終了で松本潤との「結婚待望論」再燃も…キッパリ否定の井上真央が送る“幸せシングルライフ”と結婚観

  3. 3

    「中傷動画」疑惑で高市首相またブチ切れ答弁連発し逃げ切り画策も…露呈した重大な“落とし穴”

  4. 4

    「笑点」新メンバー春風亭一之輔に“新司会就任”密約説…注目は木久扇、好楽、小遊三の進退

  5. 5

    大谷翔平が負傷して出血…ドジャース指揮官は軽症強調もサイ・ヤング賞に悪影響を及ぼす懸念

  1. 6

    見上愛は桐朋女子中高から日芸演劇学科に進んで演出家を志す 大学同級生・河合優実との本当の関係

  2. 7

    ハリボテの実質賃金「4カ月連続プラス」…巨額の税金つぎ込んだ補助金政策で“ゲタ履き”が実態

  3. 8

    6月7日に「笑点が重大発表」座布団運び山田隆夫は本当に勇退するのか? 「くん」が「さん」に変わった哀愁

  4. 9

    巨人橋上監督代行が坂本勇人に肩入れする事情…出場メンバーとオーダーに“唯一”口を出した

  5. 10

    遠藤航「W杯欠場」の可能性浮上…森保監督が代表引退したはずの吉田麻也を呼び寄せた深謀遠慮