戦時の健康(3)石油不足で医療体制も崩壊…なぜ戦時に感染症は増えるのか?

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 現代においても、阪神淡路大震災や東日本大震災などの災害時の避難所で感染症対策が課題となるのは、この構造が変わっていないためだ。

■感染症予防に特別な医療技術は必要ない

「ここで重要なのは、感染症の多くが“特別な医療技術”がなくても、“基本的な衛生行動”をとってさえいれば、予防できることです。不衛生な食べ物は口にしない、安全な水を確保する、手を洗う、排泄物を適切に処理する、過度な密集を避けるなどです。これらは普段は当たり前すぎて意識されませんが、戦時には最も重要な健康維持の手段となるのです」(永田氏)

 しかし戦時には、その当たり前のことすら実行できなくなる。水が足りない、石けんや洗剤が手に入らない、場所がない……。だからこそ、限られた資源の中で優先順位をつけ、衛生を維持する工夫が求められる。

■健康常識が身を守る

 つまり戦時の健康とは、「人にとって何が害悪で、それを避けるには最低限何をすればいいのか」の知識にかかっている。

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