著者のコラム一覧
若林秀隆医師

東京女子医科大学病院リハビリテーション科教授・基幹分野長。近著「幸福寿命~リハビリ専門医が教える本当に幸せなシニアライフ」発売中。

幸福寿命をのばしたい(後編)「プチ運動」で寝たきりを回避…まずは「ほんの少し」から

公開日: 更新日:

 このように運動は精神心理面の健康にも治療にも効果的ですので、幸福寿命をのばすには最強です。運動を続けられないという方も少なくないと思いますが、今日から「プチ」といえるような、ちょっとだけ、そして軽い運動を始めてそれを続けてみてください。忙しくて1日10分の散歩ができない場合には、1日1分の筋トレかストレッチでもよいです。もし1日1分の運動もできないほど忙しいのであれば、幸福寿命をのばすために生活の全般的な見直しが必要だということになります。

■筋トレは継続することが重要

 健康寿命と幸福寿命の両者をのばすのに重要なのが、サルコペニアとフレイルの予防と治療です。サルコペニアとは、加齢などの影響で筋肉量と筋力が低下した筋肉の疾患です。フレイルとは、加齢などの影響で身体機能を支える恒常性維持機能(ホメオスタシス)が低下して、ストレスにあらがう力が低下し健康障害が生じるような状態です。サルコペニアやフレイルになると、QOL(生活の質)が明らかに低下します。

 私も作成に関わり、25年に公開された「サルコペニア・フレイルの予防・改善に関するデジタルヘルスのためのガイドライン」では、高齢者のサルコペニア・フレイルの発生・進展を予防するために、レジスタンストレーニング(筋トレ)単独、またはそれを含む複合運動を行うことが強く推奨されています。

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