著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「父親」の子育てへの関心度が子どもの将来に影響する

公開日: 更新日:

 その結果、24本の論文のうち22本で、「父親が子育てに積極的に関わると、子どもの成長に良い影響がある」ことが確認されました。具体的には、父親が一緒に住んでいたり、積極的に子育てに関わると、子どもの問題行動が減る。特に、男の子が暴力的になったり、非行に走ったりするのを防ぐ効果があることがわかったといいます。

 女の子のケースでは、うつなどの心理的トラブルを含む心の悩みを減らす効果があることもわかったそうです。また、父親が積極的に関係を持つことで、子どもの考える力や知能の発達を助ける効果もあると研究ではうたっています。

 父親の存在が、子どもの成長に影響を与えることを示す研究は他にもあります。「ザ・ファーザーフッド・プロジェクト」という機関は、同じく過去の膨大な研究論文の中から「父親の関わりに関する10の事実」と題してピックアップしており、先の研究同様に「自信がついて、問題行動が減る」「将来の成功と心の安定につながる」といったことを挙げています。中でも、父親に対して親近感を抱いている子どもは、そうでない子どもに比べて、高校卒業後に大学へ進学したり、安定した仕事に就いたりする確率が2倍になるという報告は、ハッとさせられるのではないでしょうか。

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