著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「タスク」は頻繁に切り替えよ…たくさんのアイデアがひらめく

公開日: 更新日:

 なぜ「頻繁な切り替え」が良い結果につながったのか?

 これは、「認知的固着」というバイアスによるものです。人間は1つの問題にずっと向き合っていると、「この方法しかない」と思い込んで頭が固くなってしまう傾向があります。しかし、強制的にいったん別の課題に切り替えることで、頭がリセットされ、こうした思い込みから抜け出しやすくなります。そのため、元の課題に戻ったときに、新鮮な頭で新しいアプローチをすることができるというわけです。

 この実験の興味深い点は、多くの人が「頻繁に作業を切り替えるのは、むしろ集中の妨げになり、一番悪いやり方だ」と思い込んでいたことです。

「一番良い結果が出るやり方を自分で選んでください」と言われたケースであっても、被験者の多くが、①の自分から頻繁に切り替える方法を選ぶことはしなかったそうです。たしかに、頻繁にタスクを切り替えると、気分が散漫してしまう気がしますよね。しかし、実際には、あえて頻繁に別の作業に切り替える方が効果的だということ。スマホのアラーム機能で時間を設定し(10分、15分など)、強制的に切り替える工夫をしてみるのも良いアイデアかもしれません。

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