大量のフケが出る人は「粃糠性脱毛症」で薄毛が進むリスクあり

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 頭がかゆくて掻きむしったら服に大量のフケが……。洗髪すれば治まるだろうと軽く考えている人も少なくない。しかし、細かく乾燥したフケが大量に出る場合には、頭全体の薄毛につながるリスクが高い。「クレアージュ東京エイジングケアクリニック」院長の浜中聡子氏に聞いた。

「頭皮のかゆみに加え、細かくサラサラしたフケが大量に見られた場合、『粃糠性脱毛症』が疑われます。大量に生じたフケが毛穴を塞ぐと、毛穴に存在する常在菌の一種であるマラセチアが繁殖して炎症を起こし、かゆみや赤みが現れます。かゆくて頭を掻きむしると、症状がさらに悪化して悪循環に陥りやすい。慢性化すると髪の毛の成長が阻害され、頭全体の抜け毛だけでなく髪が生えにくくなり薄毛につながる恐れがあるのです」

 粃糠性脱毛症といっても発症の原因はさまざまだ。洗浄力の強すぎるシャンプーや、頭皮に合わない整髪剤の使用で頭皮が過度に乾燥すると、皮脂と水分のバランスが崩れて頭皮環境が乱れ、リスクが高くなる。ほかにも洗髪頻度の少なさや、シャンプーやコンディショナーのすすぎ残し、髪の毛が生乾きといった状況も、常在菌を繁殖させ発症のリスクにつながるという。アトピー性皮膚炎などアレルギー体質の人や、皮脂の分泌量が減る閉経後の女性も発症しやすいというから注意したい。

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