大量のフケが出る人は「粃糠性脱毛症」で薄毛が進むリスクあり

公開日: 更新日:

 頭がかゆくて掻きむしったら服に大量のフケが……。洗髪すれば治まるだろうと軽く考えている人も少なくない。しかし、細かく乾燥したフケが大量に出る場合には、頭全体の薄毛につながるリスクが高い。「クレアージュ東京エイジングケアクリニック」院長の浜中聡子氏に聞いた。

「頭皮のかゆみに加え、細かくサラサラしたフケが大量に見られた場合、『粃糠性脱毛症』が疑われます。大量に生じたフケが毛穴を塞ぐと、毛穴に存在する常在菌の一種であるマラセチアが繁殖して炎症を起こし、かゆみや赤みが現れます。かゆくて頭を掻きむしると、症状がさらに悪化して悪循環に陥りやすい。慢性化すると髪の毛の成長が阻害され、頭全体の抜け毛だけでなく髪が生えにくくなり薄毛につながる恐れがあるのです」

 粃糠性脱毛症といっても発症の原因はさまざまだ。洗浄力の強すぎるシャンプーや、頭皮に合わない整髪剤の使用で頭皮が過度に乾燥すると、皮脂と水分のバランスが崩れて頭皮環境が乱れ、リスクが高くなる。ほかにも洗髪頻度の少なさや、シャンプーやコンディショナーのすすぎ残し、髪の毛が生乾きといった状況も、常在菌を繁殖させ発症のリスクにつながるという。アトピー性皮膚炎などアレルギー体質の人や、皮脂の分泌量が減る閉経後の女性も発症しやすいというから注意したい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 8

    ソフトバンクに「スタメン定着後すぐアラサー」の悪循環…来季も“全員揃わない年”にならないか

  4. 9

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  5. 10

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明