著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

夏の目の病気(2)大量の目ヤニ、充血、目の腫れが見られたら…

公開日: 更新日:

 症状のピークは感染してから1週間後で、そこから自然に治っていきます。ただ、中には悪化して黒目の表面に傷がついてしまうこともあります。これを「角膜びらん」といい、強い痛みを感じることがあるため、ステロイド点眼薬で治療することになります。

 また、角膜が濁ってしまうという後遺症が出ることもあり、光をまぶしく感じたり、物が見えづらくなったりします。こうした症状が出る恐れがないかをチェックするためにも、診断から2週間程度経過した頃には必ず眼科を受診するようにしてください。

 なお、ウイルス性結膜炎のみの場合は、とくに有効な点眼薬はありません。ウイルスに負けない免疫をつくるために、しっかり寝て休養し、体力を落とさないようにしましょう。また、他の目の感染症に罹患しないよう、抗菌点眼薬を処方する眼科も多いと思います。症状が軽くなったからといって自己判断で処方薬の使用をやめたりせず、定められた期間はしっかり使用するようにしてください。

 流行性角結膜炎と診断された場合は、家族間での感染防止のためタオルの共有は禁止し、できれば洗濯も患者さんと家族のものは分けて洗ってほしいと思います。罹患した本人だけでなく、ご家族もこまめに手を洗って感染を防止するようにしましょう。

 入浴の際には患者さんが家族の中で最後に入ることが望ましく、残り湯は洗濯などに使用せず必ず流すようにしてください。

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