(4)25年間ひきこもっていた66歳男性には最初にベランダで植物を育てさせた

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「友人もおらず孤立しているBさんは、犬や猫などのペットや植物など生き物に触れることが必要と考えたのです。植物に水をやる習慣をつけ、成長を見守ることで人間らしい情緒を育んでもらうというねらいもありました」

 こういった働きかけが功を奏し、Bさんは小野所長に自ら会いたいと言い出したそうです。

「先生なら自分を理解してくれると感じたのです。先生が40歳で心理学を学び、それからカウンセラーとして活躍していることを聞き、40代の自分もまだ間に合うかもしれないという希望を感じたのです。藁にもすがる思いでした」(Bさん) 

 25年間一歩も外に出なかったBさんは、意を決し、両親と3人で電車に乗り、小野所長に会いに行ったのです。

「Bさんには対人恐怖と思われる症状がありましたが、話を聞くうちに抑圧されていた思いを吐露するようになりました」

 カウンセリングに通うにつれ、Bさんは心を開き家族と会話をするようになり、食事も一緒に食べるようになっていったそうです。

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