(5)手のひらや脇の下の汗に悩む患者には塗り薬…保険適用は3種類
脇汗には、ラピフォートワイプという薬もおすすめです。薬液の染み込んだ小さなウエットティッシュのようなシートで、両脇をひと拭きするだけ。1回分ずつ小さな袋から出して使います。自宅で使う時は面倒に思うかもしれませんが、旅行先で使う時はエクロックゲルのようなボトルを持ち運ぶ必要がないので重宝します。2022年5月から発売。1カ月分の薬価は3割負担で約2200円です。
手のひらの汗(手掌多汗症)に向けて、2023年に日本初のローション製剤として登場したのが、アポハイドローションです。作用メカニズムはエクロックゲルなどと同じです。1カ月分の薬価は3割負担で約2800円になります。
なお、多汗症の治療薬として古くから使われている塩化アルミニウム(外用薬)は、汗と反応すると汗腺の出口を物理的に塞ぐものです。今も医療機関で処方したり市販品として手に入れることができますが、日本では保険適用ではありません。比較的手軽に始めることができる一方、かぶれ(接触皮膚炎)を起こしやすいことも覚えておきましょう。
▽浮田慎 千葉船橋痛みと多汗症クリニック院長、日本麻酔科学会指導医。全国のETS試行施設を訪ね研鑽を積み、湘南原木病院で多汗症専門外来を立ち上げるなど多汗症治療のスペシャリストとして活躍。現クリニックでは保険診療でできる治療を全て網羅している。



















