神奈川県下に伝わる“ド下手”心臓外科医のエピソード
しかし、学生は正直に印象を語ります。
「あの大学病院の手術室の雰囲気、最悪でした。二度とあんな手術室に足を踏み入れたくありません」
これは事実でしょう。そう、やっぱり仕事は雰囲気です。
経済学の始祖、アルフレッド・マーシャル(英)は、「雰囲気」がある地域の産業の交流が重要だと説きました。「雰囲気」はれっきとした経済学用語なのです。
スポーツでも団体競技では、この「雰囲気」が大事です。スクイズ(野球)を外されたりPKやPG(サッカー、ラグビー)を外したら、チーム全体にイヤな「雰囲気」がただよい、必ずその後に相手に攻め込まれます。
外科などはチームで一丸となってスクラムを組んで仕事をしています(教授はその後ろで戦況を眺めるフルバック?)。「今日の試合、負けるんじゃない……」。この「雰囲気」はゼッタイに打ち消さなければなりません。手術室でも同じです。
未熟な外科医は手術中カリカリしています。すぐ怒鳴りつけ、罵ります。当然、結果は最悪です。


















