毎週のように割引も…「レゴランド」の迷走なぜ止まらず
4月に開業したばかりのレゴランドが迷走している。入場料の高さが指摘され、夏休み中の限定値下げや来月11日までに1日券で入場するともう1枚「1日券」をもらえるキャンペーンなどを打ち出した。
施設のみならず、周辺も閑古鳥が鳴き、隣接の商業施設は約50店舗のうち4店舗が撤退したというから深刻だ。
問題の入場料は、大人1人6900円(13歳以上)で小人5300円。ディズニーシー(7400円)やUSJ(7600円)と大差ない。
敷地面積こそ13ヘクタール(東京ドーム約2個分)で、ディズニーランド(51ヘクタール、シーは49ヘクタール)、USJ(39ヘクタール)より劣るが、アクセスの良さは抜群。名古屋駅からあおなみ線で1本で、最寄りの金城ふ頭駅までノンストップで約17分。新大阪駅から乗り継ぎ2回、延べ30分近くかかるUSJよりは便利なはずだ。何が問題なのか。法政大大学院政策創造研究科の増淵敏之教授(コンテンツツーリズム)がこう言う。
「13ヘクタールが狭いからという説もありますが、デンマークの本家と同じ広さ。不幸だったのは、ディズニーランドやUSJなどと同列に扱われたことですかね。レゴランドには一応アトラクションはありますが、基本的に子供たちの教育に力点が置かれていますので、コンセプトが違う。老若男女がターゲットではなく、あくまで11歳以下の子供を持つ家族が主対象。ポジショニングを明確にすべきかもしれません」