知り合いの准教授は7倍の給料でサムスンに引き抜かれた
人間は年を取ると冒険ができなくなる。
以前に当欄で、樋口廣太郎さんと川淵三郎さんのことを取り上げたけど、お2人は、年を取られても情熱をなくさずチャレンジされた。
樋口さんは住友銀行の副頭取だった60歳のとき、自らアサヒビールに転出されて中興の祖になられた。川淵さんは子会社への出向を命じられた51歳のときに、「これからはサッカーに力を入れよう」と決め、Jリーグを成功に導かれている。
みなさんも年齢を理由に諦める必要はない。やる気があれば、いくつになってもやれるはずなんだ。
ただ、ひらめきや柔軟な発想などは、やはり若いころの方が優れている。ノーベル賞を見ても、対象となる研究の成果は25歳くらいのときのものがほとんどだ。それまでの経験や技術を生かしながらのチャレンジは中高年の方が得意だろうが、混沌とした中から何かを生み出すのは、恐れを知らない若者に任せた方がいいかもしれないね。