【酸梅泡菜(キャベツと台湾梅干しの浅漬け)】台湾風漬物は酸ある日本酒と
「自分が毎日食べても飽きない料理、体に負担がかからない料理を研究したいですね」
そう話す謝さんは、台北近郊の基隆市の出身。今から15年前、24歳の時に来日した。
「台湾では調理師学校で中華料理を2年勉強しました。卒業後は、カレーとトンカツ、イタリアン、中華、タイ料理などさまざまな形態の料理店で働きました。そんな日々の中でこの先どういうことがしたいか考えた時、日本で料理の修業をしたいとなったんです」
理由は3つ。まず、漫画「将太の寿司」が好きで、修業の世界が素晴らしいと感じていたこと。次に、働いていた店のオーナーが日本人で、日本人の仕事に対する厳しさが勉強になったこと。そして、日本での修業経験がある台湾人料理人との出会いだ。
「“盛り付けには山と谷があり……”といったことを彼が口にしていた。意味は分からないものの、すごく印象に残った。日本では和食を学びました。そこでようやく“山と谷”の意味を理解した。わびさびということも、初めて知りました」
次回では、謝さんの日本酒にかける思いに触れたい。
《材料》
・キャベツ 250グラム
・ニンジン 20グラム
・塩 3グラム
<漬けだれ>
・水 375㏄
・台湾の梅干し(なければ カリカリ梅で代用) 5グラム
・ショウガ 15グラム
・酢 125㏄
・上白糖 50グラム
・唐辛子 1本
・ニンニク 10グラム
・塩 少々
《作り方》
(1)漬けだれを全て鍋に入れて沸騰させる。
(2)キャベツとニンジンを塩揉みし、30分置く。
(3)キャベツ、ニンジンの水気を切り、冷えた漬けだれに入れ、一晩置く。