鈴木美穂さん<7>東日本大震災で被災地取材に迷いが生じて

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 東日本大震災が発生した時に社会部の遊軍だった鈴木さんは、系列局の宮城テレビに応援で入ることが多かった。

「1~2週間現地で取材して東京に戻り、また出掛けるということの繰り返し。震災が発生すると、一気に何万人という方が亡くなります。私はがんのことばかり考えていましたが、それだけが痛みではないし、大切な人を失うことのつらさを思うと、何もできない無力感でいっぱいになりました。伝えることの意味についても悩むようになったんです。避難所でお話をうかがうたびに、私に求められているのは伝えることなのか、それよりもボランティアで来た方が役に立つんじゃないか。そんなことを考えるようになり、自分の立場に迷いが生じていたんです」

 被災者にカメラを向けず、ただ話を聞くだけの日もあった。仕事としては撮影した方がいいと思っても、それができなかったこともあったという。

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