南海トラフ巨大地震は迫っているのか? 政府の「発生確率10%増」を専門家が読み解く

公開日: 更新日:

 政府の地震調査委員会が13日に公表した、活断層や海溝型の地震の最新の発生確率(1日時点)によると、南海トラフ巨大地震は40年以内の発生確率が前年の「80~90%」から「90%」程度と最大10%程度評価が上がったという。

 南海トラフ巨大地震といえば、マグニチュード(M)8~9級の大災害だが、この10%にどれだけの危機感が含まれているのか。武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏(地震学)が言う。

「政府の地震調査委員会の長期評価の確率値は、該当する地震が発生しないかぎり、評価は上がり続けます。そのため、80%だから、90%だからどうというほど数字が大きな意味を持つことはありません。ただし、南海トラフ巨大地震については直近の1944年東南海地震からは80年近く経過しています。実際、フィリピン海プレートは毎年4.5センチ動いていますから、その分、起こる確率は上がっています」

 気象庁などによれば、東日本大震災(M9級)の原因となった太平洋プレートが沈み込む速さは現在でも、年間8.5センチ程度。あれだけの巨大地震を起こし後でも、フィリピン海プレートよりも動いているという。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」