秋をスッ飛ばし急な冷え込み…は「厳冬」の前触れか? 気象予報士・森田正光さんに聞いた
先週前半の暖かさとは打って変わり、いきなり冬の気配だ。12日は全国的に寒さが強まり、東京都心では最低気温が10度を下回って、今シーズン一番の冷え込みとなった。関東では7日、季節外れの夏日が相次ぎ、都心は最高気温27.5度、横浜市は27.3度を観測。いずれも11月の観測史上最高記録を更新した。
季節外れの暑さから一転、11日は冬型の気圧配置と強い寒気の影響で北日本や東日本を中心に気温が急降下。北海道の各地で初雪を観測した。
秋らしさをスッ飛ばし、こうまで急に寒くなると、この冬の冷え込みが心配になってくる。厳しい冬の予兆なのか。お天気キャスターの森田正光氏がこう言う。
「予想では暖冬となる見込みです。太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなる『エルニーニョ現象』が今年の春から続いています。エルニーニョ現象が発生していると、日本列島に冬の寒さをもたらす偏西風が北側にずれ、日本列島に寒気が流れ込みにくくなります。したがって、暖冬になる傾向にあるのです。気象庁によれば、来年の春にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高いとみられています」