被災地への「賞味期限切れ食品」送付は『嫌がらせ』か『善意』か問題…解決策は?

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 元旦に発生した能登半島地震の被災地で、支援物資を巡った問題が注目されている。

 石川県金沢市のフランス料理店シェフでボランティアにあたっている川本紀男氏が1月8日、インスタグラムに支援物資とみられる写真とともに《この大半が使えないゴミ、避難所をなんだと思ってる  昨日の事、長野ナンバーのトラックが来てトラック1杯分 半分以上のゴミを置いて帰ったドリンクは全て賞味期限切れ なんて野郎だ》と投稿。多くの反響が寄せられ、テレビ番組にも取りあげられた。

 避難所には、これまでも賞味期限が数年前の食品や、レンジがないのにレトルト食品、冷蔵庫がないのに要冷蔵の豆腐や茶碗蒸しなどが届いたり、着古した衣服、カードの足りないトランプ、千羽鶴など、迷惑になるであろう物資が届いているという。阪神淡路大震災や東日本大震災の時も、問題になったが、毎回話題にあがっている。

 物資は被災者が仕分けしている場所もあって、送る方は負担をかけていることも考えなければいけない。だが「善意」が伴なう以上、解決はしないという。明大講師の関修氏(心理学)がこう言う。

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