第二の人生に選んだ「ラブホ清掃員」は体力勝負 厳しさに来なくなる人も…

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 さらに自宅から最寄り駅までの略図まで描けという。何の意味があるのだろうか。とにかく注文が多い。面接したのはフロントの前の待合室だった。

 最初に伊佐山氏から言われたのは「この仕事は体力勝負」だった。掛け布団のカバーと敷布団のシーツをはがし、枕カバーを取り換えて床に掃除機をかけ、トイレと浴室の掃除をする。これを2人一組で20分以内に終了しなければならないという。

「全部で90室ほどです。一番混むのは金曜の夜から日曜の未明で客室の稼働率は90%以上。6時間勤務の場合、1人あたり20室ほど担当してもらうことになります。ただしノルマはなく、休憩は2時間ごとに15分です」

 8時間勤務の場合は2時間ごとに15分休んでもいいし、4時間働いて1時間休み、その後4時間働いてもかまわない。時給は昼間は東京都の最低賃金の1072円(6月当時)で、夜間は1340円に割り増しされる。交通費は出ない。

 伊佐山氏と30分ほど話したが、彼の説明が少しぶれていることが気になった。「スピーディーさが求められる体力勝負の仕事。厳しい現実を知って突然来なくなる人もいます」と言いながら、「でも60代の女性だって元気に働いていますから」としっかりフォローする。

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