ペットの花粉症は「治す」でなく「うまく付き合う」症状が改善されるケースも

公開日: 更新日:

 もうひとつは、軽い皮膚炎が掻き壊しや舐め壊しに悪化したケース。これは2次的な感染を起こしていることが多く、感染源の見極めがとにかく重要です。まず細菌による日和見感染なら、効く抗生物質をしっかり調べ、さらに耐性菌を生まないように14日までの使用とします。真菌なら、ガサガサした皮膚の状況や特有の臭いから比較的分かりやすく、抗真菌薬を2~4週間使用するのがコツです。

 もうひとつ、アレルギー性皮膚炎の場合は、アレルゲンが何か特定することが大切ですが、ワンちゃんで強く反応しやすいのがハウスダスト(ヒョウダニ)です。徹底した掃除でゼロにできればよいのですが、それはほぼ不可能。ヒゼンダニの駆除にも効果があるフィラリアの薬を使用しています。アトピーで困ったワンちゃんにこの薬を使用したところ、大幅な改善が見られたことが数多くあるのです。

■患部の洗浄で皮膚の改善をサポート

 当院では、アレルギー性やアトピー性の皮膚炎で治療するとき、患部をキレイに洗浄します。湯船にお湯を張り、マイクロバブルを発生する装置で体を15~20分洗浄。角質や毛穴に入り込んだ雑菌やアレルゲン物質を洗い流すのです。これを毎週1回ずつ1~2カ月皮膚の改善をサポートしつつ、患部の状態の維持管理ができます。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも