著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

トランプ銃撃、バイデン撤退で市場混乱…「とりあえず売っておこう」は拙速すぎる

公開日: 更新日:

「喉元過ぎれば熱さ忘れる」

 投資家たちの「変わり身」は実に早かった。

 このようなことからも分かるように、市場は「不透明要因」を極めて嫌う。「怖いことは売り」「分からないことは売り」で反応してしまう。

 しかし、何らかの結果が出て、物事が確定すると、その反対の動きが出てくる。売っていた人が一斉に買い戻し。手のひらを返すように、まったく逆の行動をとるのである。

 そしてバイデン大統領がようやく大統領選からの撤退を表明した。身内の民主党内でも「撤退論」が広がっており、遅ればせながら「勇退」を決断した格好だ。

 後継に検事出身のハリス副大統領を指名。これによって刑事訴追されているトランプ氏と全面対決が鮮明になりそうだ。

 しかし、どのような結果になろうとも、事実さえ確定してしまえば、その不透明要因は解消。株価は上昇する可能性が高い。

 外国のこととはいえ、シニアにとっては残された数少ない大統領選。あまりビビりすぎて「とりあえず売っておこう」なんていう拙速な行動をとらないようにしたい。

 死線をくぐった投資家は強い。どんな場面でも、「耳の皮一枚」生き残れるよう心掛けたい。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か