著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

解散・総選挙は過去16回すべて「株高」 市場は早くも反応している

公開日: 更新日:

 高度成長期の昭和30年代。円卓の上に残った最後の唐揚げ。果たしてゲットするのはどちらか──。

「表が出たらオレの勝ち、裏が出たらおまえの勝ち」

 空中に舞い上がり、見事にスピンする10円玉。果たして運命はどちらに傾いたのか──。

「おっ、表だ。オレの勝ち。じゃ、これは遠慮なくいただくぜ!」

 兄はすぐに口に放り込み、颯爽と立ち去る──(ふふふ、必勝のコイントス)。

■「政策期待」で株高に

 世の中に絶対はない。しかし、「勝ちやすい」ものは存在する。株式の世界で言えば、それは「解散・総選挙」である。過去16回のうち、すべてが「株高」となった。解散から投票日の期間で、一度も負けたことがない。それはなぜか。選挙になるといわゆる「政策期待」が高まり、投資家たちが一斉に買うからだ。

 これはデータが証明している。今回は岸田首相が総裁選への不出馬を表明。「9月の総裁選のあとに、新首相が衆院を解散するんじゃないか」ーーにわかにそんなことが囁かれ始めた。株式相場はそれに敏感に反応し、先取りする形で上昇しているのである。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった