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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

ぶら下げられたニンジンはパクッと食べて走らなければいい…これが賢明な国民の行動だ

公開日: 更新日:

「ごっつぁんです!」と手刀を切ればいいのである。

 すでに引退したシニアにとって、給付金はありがたいもの。もらっておけばいいのである。

 ニンジンをぶら下げられたら、パクッと食べる。しかし、走らなければいい。これが賢明な国民の行動だ。

「1本でもニンジン、2本でニンジン~♪♪」

 決してウマくはないけど、「僕は大好きニンジン娘♪」である。

 財務省の思惑は「恒久減税はダメだけど、一時的な給付金ならOK」だ。

「税収の上振れ分や予備費の範囲内ならば大丈夫」「国民に与える餌はこの程度でいいだろう」といった感覚だ。

 だから、われわれは自公に投票するフリをして、他党に入れるしかない。もちろん、そこから先は個人の自由。自分にメリットのある党に投票すればいい。これがせめてもの抵抗となる。

「ニンジンもいいけど、本当はリンゴが好きなんだよね」

 そんなウマの本音が聞こえてきそうな今日この頃。果たして国民は“甘いリンゴ”に唇を寄せることができるのだろうか。

「♪何にも言わないけれど、気持ちはよくわかる~♪」

 戦後にはやった「リンゴの唄」のように、混乱の世界を生き延びる勇気、そして明日への希望を持ちながら参院選を迎えるようにしたい。

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