「渋幕」がブラック校則とは無縁のワケ 制服ある・なしも生徒が決める“独自ではない”ルール
「渋幕では『学校でのルールは世の中でのルール』とし、社会とは異なる学校独自のルールを設けてはいません。したがって、生徒たちは自分で考え、自分で行動します。『行事ではこうしていこう』『私たちの部ではこれを大切にしよう』など、自分たちで方向性を決めていきます」
こうした環境から、"渋幕的自由"という言葉も生まれた。具体的に、どんな自由を生徒たちは体現しているのだろうか。
■渋幕が掲げる3つの教育目標
「例えば、渋幕の研修旅行(修学旅行や遠足)の現地集合・現地解散は有名です。生徒が自力で現地まで来て、グループで回りたいところを回ります。卒業生に話を聞くと、他にも『友達の誕生日会をしたいという理由で毎月家庭科室を借りていた』『高校3年生の時に文化祭で出し物を出すかなどは生徒の自由』など、あらゆる学校での活動が生徒次第であることが分かりました」
しかし、渋幕には制服がある。これは校則にはあたらないのだろうか。