「渋幕」がブラック校則とは無縁のワケ 制服ある・なしも生徒が決める“独自ではない”ルール

公開日: 更新日:

「制服ですら、生徒たちがある・なしを決めたそうです。過去に、高校の生徒総会で『制服存続or廃止』のどちらに転ぶかわからないほどに白熱した状況があったそう。担当の先生が、現学園長で当時の校長の田村哲夫氏に意向を確認すると『どっちでもいいよ』というあっけらかんとした回答だったそうで、『完全に生徒と決めますよ』と念を押しても、『うん、それでいこう』と。結果、『制服がないと朝が大変』などの理由から、存続の決定が生徒たちによってなされたそうです。それ以降も何度か、『制服存続or廃止』の議論が出ているそうですが存続となっている。つまり、制服をなくすという決断も生徒たちはできる、ということなんです」

 なぜ、渋幕ではここまで自由や生徒の自己決定が重視しているのだろう。

「渋幕には『自調自考の力を伸ばす』『倫理感を正しく育てる』『国際人としての資質を養う』という3つの教育目標があります。その中の、自調自考は渋幕のあらゆる活動の土台になっています。これは、『自ら調べ、自ら考える』という意味と、自身の心に向かっていくような『自らを調べ、自らを考える』という自己認知の2つの意味を持つ言葉。この力を養うために、あらゆる教育活動において生徒の自己決定が重視されているのです」

 そもそも頭髪指導など無用な学校なのかもしれない。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    横浜高では「100試合に1回」のプレーまで練習させてきた。たとえば…

  3. 3

    健大高崎158キロ右腕・石垣元気にスカウトはヤキモキ「無理して故障が一番怖い」

  4. 4

    中居正広氏「秘匿情報流出」への疑念と“ヤリモク飲み会”のおごり…通知書を巡りAさんと衝突か

  5. 5

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  1. 6

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  2. 7

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  3. 8

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 9

    あいみょんもタトゥー発覚で炎上中、元欅坂46の長濱ねるも…日本人が受け入れられない理由

  5. 10

    あいみょん「タモリ倶楽部」“ラブホ特集”に登場の衝撃 飾らない本音に男性メロメロ!