「渋幕」がブラック校則とは無縁のワケ 制服ある・なしも生徒が決める“独自ではない”ルール
「制服ですら、生徒たちがある・なしを決めたそうです。過去に、高校の生徒総会で『制服存続or廃止』のどちらに転ぶかわからないほどに白熱した状況があったそう。担当の先生が、現学園長で当時の校長の田村哲夫氏に意向を確認すると『どっちでもいいよ』というあっけらかんとした回答だったそうで、『完全に生徒と決めますよ』と念を押しても、『うん、それでいこう』と。結果、『制服がないと朝が大変』などの理由から、存続の決定が生徒たちによってなされたそうです。それ以降も何度か、『制服存続or廃止』の議論が出ているそうですが存続となっている。つまり、制服をなくすという決断も生徒たちはできる、ということなんです」
なぜ、渋幕ではここまで自由や生徒の自己決定が重視しているのだろう。
「渋幕には『自調自考の力を伸ばす』『倫理感を正しく育てる』『国際人としての資質を養う』という3つの教育目標があります。その中の、自調自考は渋幕のあらゆる活動の土台になっています。これは、『自ら調べ、自ら考える』という意味と、自身の心に向かっていくような『自らを調べ、自らを考える』という自己認知の2つの意味を持つ言葉。この力を養うために、あらゆる教育活動において生徒の自己決定が重視されているのです」
そもそも頭髪指導など無用な学校なのかもしれない。