「渋幕」がブラック校則とは無縁のワケ 制服ある・なしも生徒が決める“独自ではない”ルール

公開日: 更新日:

 ツーブロック禁止や地毛の生徒に頭髪指導……。一時期、さまざまなブラック校則が取り沙汰された。現在、こうした校則は少しずつ見直される動きが見られ、その見直しの機会が生徒たちの「ルールメイキング」の場として用いられることもある。「ルールメイキング」とは、自分たちの学校の校則やルールを対話的な活動を通して見直し、子どもたちが主体的に関われる学校をつくっていく取り組みを指す。

「自分たちが身を置く組織に対して、当事者意識を持って関わっていく姿勢を養うのがルールメイキングの体験です。理不尽に感じられるルールに対し、主体的に関わっていくことで変化を促す。今後、私たちはそういった子どもたちを育てていく必要があるのではないでしょうか」

 こう語るのは教育ライターの佐藤智さん。近著『渋幕だけが知っている「勉強しなさい!」と言わなくても自分から学ぶ子どもになる3つの秘密』(飛鳥新社)の取材で得た渋幕の事例が特に参考になるという。

 渋幕とは渋谷教育学園幕張中学校・高等学校のこと。14年連続で東大合格者数が全国トップ10入りを果たしている千葉県のスーパー進学校だ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗