「イネカメムシ」大量発生のナゼ…絶滅寸前から一転、今年も増加傾向でコメの安定生産に黄信号

公開日: 更新日:

水田の環境が変化

 なぜ、イネカメムシの発生量が増えているのか。農水省の植物防疫課に聞いてみた。

「近年の温暖化が影響しています。昆虫全般に言えることですが、カメムシは変温動物なので気温が高いほど活動が活発になり、繁殖のサイクルが短くなります。また、暖冬が増えたことで越冬数が増えたり、春や秋にも暖かい日が多くなり、活動できる期間が長くなっている。こうした条件が重なり、倍々ゲームで繁殖し発生数が増加しているのです」

 最近では、飼料用や輸出用などコメの需要が多様化し、それぞれ作期の異なる品種が栽培されるようになったことも影響している。

「イネカメムシはその名の通り、イネが大好物。かつては台風などの被害を恐れて早く収穫する品種が多かったのですが、近年は作期が分散され、イネカメムシのエサが初夏から秋まで長期間にわたって水田に存在する状態になっています」(農水省植物防疫課)

 水田をとりまく環境の変化が、イネカメムシの発生増加を許しているのだ。

 今後は、カメムシ被害が毎年のように猛威を振るうことになるかもしれない。そうなれば、国内のコメの安定生産はますます遠ざかってしまうことになる。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網