引き取った保護猫から感染が広がることも…かかりつけ医の客観的な診察を

公開日: 更新日:

 今回、かかりつけの方が里親会から保護猫を引き取るとき、会と提携する獣医師が全身チェックやワクチン接種、外部寄生虫、消化管寄生虫の駆除も済んだ状態でした。最初のお披露目のときはその「異常ナシ」の健康診断書を信じて、今後の去勢手術のタイミングなどをお伝えして終了していたのです。

 思い返すと、健康診断書をうのみにしたため、手先などの確認が不十分でした。また、里親会は保護猫を譲る際、どこかのタイミングで全身をキレイに洗います。その直後に全身の皮膚をチェックしても、真菌があまり広がっておらず、確認できないこともよくあります。私もしかりです。

 改めて保護猫ちゃんを診察すると、前脚や爪などに確認された真菌が広がっていました。感染源が特定されました。案の定、ここから先住のネコちゃんに広がっていったのです。

 先住猫ちゃんも含めて塗り薬で対応。2週間ほどでよくなります。注意点は、塗った直後になめてしまうと、効果が得られないので、しばらく遊ばせたりして、塗った部分を気にさせないようにすること。もう一つ、飼い主さんも薬用せっけんで手を洗い、治るまでは抱っこやスリスリなどの接触を避けることが大切です。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  3. 3

    Snow Man目黒蓮と佐久間大介が学んだ城西国際大メディア学部 タレントもセカンドキャリアを考える時代に

  4. 4

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  5. 5

    高市新政権“激ヤバ議員”登用のワケ…閣僚起用報道の片山さつき氏&松島みどり氏は疑惑で大炎上の過去

  1. 6

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  2. 7

    田村亮さんが高知で釣り上げた80センチ台の幻の魚「アカメ」赤く光る目に睨まれ体が震えた

  3. 8

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 9

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  5. 10

    「連合」が自民との連立は認めず…国民民主党・玉木代表に残された「次の一手」