上野動物園のパンダが1月下旬に中国に返還決定、約50年ぶり国内ゼロ頭に…経済的打撃は「想像できない」
周辺地域にも、不安は広がっている。アメ横商店街連合会の広報担当、千葉速人氏はこう話す。
「もちろん、経済損失への懸念はあります。これまでは50年間ずっと、パンダがいるのが当たり前だった。これからどんな影響が出るのか想像できず、戸惑いの方が大きいです」
上野の商店街には、パンダにちなんだ商品を売りにする店が多い。立ち寄る客が減ってしまわないかと、戦々恐々だろう。
■反中感情も渦巻く
一方で、別の商店街関係者からはこんな声が聞かれた。
「中国からのインバウンド客はマナーが悪く、普段から苦しめられています。確かにパンダはいてくれた方がありがたいけど、中国への負の感情もあるので致し方ないですね。上野は他にも観光資源があるので、大きな問題はないでしょう」
都は引き続き、中国に新たな貸与の希望を出しているが、否定的な意見も少なくないようだ。国会での高市答弁で日中関係が冷え込む中、SNS上では「中国に依存してはならない」などといった声が相次いでいる。

















