「自分は競馬界の重鎮で国民民主党の特別党員」と名乗る男が…“競馬投資”で200万円の被害に遭った女性が語る詐欺師の巧妙手口

公開日: 更新日:

『お前はお金がないから投資の決心もつかないんだろ』という煽り

 吉田さんがKとの友人関係を続けること4年。Kは新しいパートナーと出会って再婚し、子宝にも恵まれた。長い間、Kの相談に対して親身に向き合い続けていた吉田さんは、素直に喜ばしい気持ちだったという。

「彼はすごく嬉しそうに報告してくれて、本当によかったなと思いました。『今度ぜひ子どもを見に来てください』と言われたので、昨年春ごろ、初めて彼の家に遊びに行ったんです。子どもを見せてもらい、そのあと二人でカフェに行きました。

そこでふと、お金の話が持ち上がったときに、Kから『僕なら吉田さんのお金を増やしてあげられますよ』と言われたんです。『自分が開発した競馬アプリがあって、それを使えば確実に稼がせることができる』『ギャンブルはちゃんと勉強すればギャンブルじゃなく投資になる』『自分は緻密な計算をしているから大丈夫。200万円くらい預けてくれたら倍以上になる』『最悪の場合でも、元本は絶対に取り戻せるので安心だ』というような話でした」

 当時はKを“商才のある人”だと思っていた吉田さん。何より、年単位で付き合いのあったKが、まさか詐欺を持ちかけてくるとは夢にも思わなかった。

「私は、これまで私がKの相談に乗ってきたお礼として、彼が善意でお金を増やす方法を教えてくれたのだと思ってしまったんです。あまりにも甘い考えですよね。いま振り返れば本当にバカだったと思うのですが、そのときはKを大事な友人のひとりとして信頼しきっていたので、疑うことすらしませんでした」

 とはいえ、それなりの額を投じることになる競馬投資。その場では決心がつかなかった吉田さんは、「もう少し考えてから返事をする」と伝え、Kと別れた。

 その日を境に、Kから頻繁に連絡が来るようになる。

「今までは週に一回くらい、思い出したときに連絡を取り合う程度だったのですが、競馬投資の話を聞いてからは毎日のようにLINEや電話が来るようになって……。ちょうど海外出張と重なってすごく忙しい時期だったのですが、無視するのは忍びなかったので、頑張って対応はしていました」

 一方で、だんだんとKの態度が居丈高になっていくのを感じたという。

「突然、共通の趣味について『自分はこれだけお金を使っているから、お前より偉いんだ』といったマウントを取ってきたり、『お前はお金がないから投資の決心もつかないんだろ』というようなことを言ってバカにしてくるようになったんです。私も相手にしなければよかったのですが、そのときは仕事の忙しさもありイライラしていて、正常な判断ができなくて……。私だって200万円くらい払えるぞとムキになり、競馬投資の話に乗ってしまったんです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    萩本欽一(11)ひとりぼっち寂しく貧乏飯を食べながら「先生も同級生もバカだな」と思うことにした

  3. 3

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  4. 4

    あのちゃん追い風だった女優業に暗雲の炎上!「嫌いな芸能人」発言で反撃される痛恨

  5. 5

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  1. 6

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  2. 7

    初期ビートルズの代名詞のような2曲の、まるっきり新しかったポップさ、キュートさ、叫びっぷり

  3. 8

    混戦制した河本結の"自己中プレー"に中継解説者が苦言…人気女子プロに問われるモラルとマナー

  4. 9

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  5. 10

    ますます劣化する高市官邸…ポテチパッケージ白黒変更を「カルビーの売名行為」と幹部暴言しSNS大炎上