「自分は競馬界の重鎮で国民民主党の特別党員」と名乗る男が…“競馬投資”で200万円の被害に遭った女性が語る詐欺師の巧妙手口

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『何度も連絡してくるな』と逆ギレする加害者

 吉田さんが海外出張から戻り次第、すぐにお金を渡すと言っていたK。しかし、吉田さんが帰国を伝えても、Kからは一向に音沙汰がなかった。

「Kからの運用報告も一切なく、これはもしかしたら騙されたかもしれないと思い始めました。それでも連絡は取れる状態だったので、お金を返してくれないか何度かメッセージを送ってみたんです。すると、私のLINEがしつこいと思ったのか『結婚もしていない、子どももいないお前に、俺の多忙さはわからない。何度も連絡してくるな』と逆ギレされ……。これ以上言ってもお金は返ってこないだろうし、危害を加えられる不安もあったので、弁護士に相談することにしました」

 しかし、弁護士からは「相手がはじめから詐欺目的で金銭を預かったと証明するハードルが高い」「誰もがギャンブル性の高いものだとわかる競馬でそれを立証するのは特に難しい」と言われ、3件ほどの事務所を回ったがすべて断られてしまったという。

 失意の吉田さんにさらなる追い打ちをかけたのは、周囲の反応だった。

「私が大バカだったのは自覚していますし、何度も何度も後悔と反省を繰り返しました。人にお金を増やしてもらおうなんて、すごく浅はかで愚かな考えだったと思います。でも、思い切って周囲に打ち明けたら『自業自得だ』『バカだ』と辛く当たられて、それがとても辛くて。加害者は私の200万円を奪ってのうのうと生活しているのに、私ばかり嫌な思いをしなきゃいけないなんて、本当に悲しいです。まさか何年も仲良くしていた友人が詐欺師だったなんて、思うわけないじゃないですか……」

 吉田さんは、同じような思いをする人がひとりでも減るように、競馬投資に警鐘を鳴らす。

「どれだけ付き合いの長い、信頼している人から持ち掛けられても、投資に“絶対”はあり得ません。競馬投資なんてもってのほかです。『確実に儲けさせることができる』というようなことを言ってくる人は詐欺目的の可能性が高いので、注意してほしいです。

 また、疲れているときや体調の悪いときに大きなお金を動かす決断をしないこと。そして、どんなに嫌なマウントを取られてもムキにならないこと。これらを肝に銘じました。どうか、私のような失敗をしないよう、皆さんにも気を付けてもらいたいです」

 心の弱みにつけ込み、金をだまし取る投資詐欺。被害者にならないためにも、大切なお金を他人に預けることは控えるべきだ。

(取材・文=渡辺ありさ)

  ◇  ◇  ◇

 著者はドバイ案件の実態についても取材する●関連記事【もっと読む】『話題の"ドバイ案件"元アテンダーが語る"採用1%"「気に入られたら帰国できない」パーティーの実態』…もあわせて読みたい。

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