著者のコラム一覧
若月澪子ルポライター

1975年生まれ。ジャーナスリト。大学卒業後、NHK高知放送局・NHK首都圏放送センターで有期雇用のキャスター、ディレクターとしてローカル放送の番組制作に携わる。結婚退職後に自殺予防団体の電話相談ボランティアを経験。育児のかたわらウェブライターとして借金苦や終活に関する取材・執筆を行う。生涯非正規労働者。ギグワーカーとしていろんな仕事を体験中。

「ブルーカラー・ビリオネア」には到底なれない…60代の元ブルーカラーは今無職

公開日: 更新日:

副業で稼ごうとする人がハマる詐欺

Hさんは、会社を辞めても在宅で何かしら仕事はあるだろうと考えていた。Hさんはスマホを片手に、ネットの中をウロチョロする。

「すると『YouTubeの映像を見るだけで1万円もらえる』という仕事を見つけて、『簡単に稼げる!』と思ったんですよ」

もちろんこれは「在宅で仕事をしたがるおじさんにありがちな失敗パターン」である。

「LINEで指示されたYouTubeを見て、『いいね』を押すというサクラの仕事です。お金を貯めるために、指定された仮想通貨の口座も作りました。それで1カ月で600万円くらいお金が溜まった。しかし、お金を引き出そうとしたら100万円の手数料がいると言われて……」

 いわゆる「タスク詐欺」と呼ばれる、副業詐欺の一種である。「仮想通貨の口座」とやらは架空の画面を見せられているだけ。「600万円稼げた」という成功体験を味わわせ、「そのお金を失いたくない」心理につけこむ手口なのだ。

「お金がなかったので、クレジットカードのキャッシングや消費者金融から100万円借りました。どうせ600万円戻ってくるなら、すぐに返せるだろうと思って」

 お金が戻ってくるどころか、そんなお金はどこにもない。被害者は借金を抱えて、完全に詰むことになる。

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