著者のコラム一覧
木村誠教育ジャーナリスト

教育ジャーナリスト。1944年、神奈川県茅ケ崎市生まれ。早稲田大学政経学部卒。学習研究社で「高校コース」「大学進学ジャーナル」編集部を経て、同誌編集長。著書に「沈む大学 伸びる大学」「大学大倒産時代」(ともに朝日新書)など。

大学で増える「共創学部」って一体何を学ぶ? 文系でも理系でもない新学部が注目されるワケ

公開日: 更新日:

 東京都立大学は、2028 年に公立大では初めて共創学部を開設する予定だ。 文理の枠を超えた学びを英語で提供する。入学定員は、日本人学生50名程度、留学生25名程度となっている。授業は英語で、日本人学生には1年間の海外留学を課す。学修状況に応じて数学リメディカルを実施する。

 留学生も多いので、秋入学を実施する。特別選抜の留学生向け入試は、オンラインにて実施する。このようにさまざまな意欲的な試みにチャレンジしていく。

独自なお茶ノ水女子大学共創工学部や山形大学社会共創デジタル学環

 お茶の水女子大学共創工学部は、文理融合の工学系学部構想に共創という理念で土台を構築した。すでに新設されていた工学科のみの奈良女子大学工学部と一線を画したのであろう。環境やテクノロジーが取り組む課題には人文学や社会科学からの視点も重視した人間環境工学科と文化情報工学科を設けている。

 山形大学社会共創デジタル学環は、地域課題を解決する人材の育成を目指している。たとえば、現在、高齢者に「地域の情報が届かない」という課題に取り組んでいる。キャンパス周辺に住む高齢者を招き、悩みや困りごとについて学生が直接聞き取り、デジタル情報へのアプローチの方法を教える。このような地域課題にはまさに「共創」がふさわしいともいえる。

  ◇  ◇  ◇

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