「漫画×ウイスキー」ウイスキー専門サイト「WHISKY MEW」スーパーバイザーの山岡秀雄氏が手掛ける発想の原点

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「描き下ろしたい」という漫画家も

 ラベルに漫画家の作品を使うようになり、もうすぐ10年です。まれに「描き下ろしたい」という漫画家もいますが、基本的には漫画の雑誌とか、すでにこれまで使われた扉とかイラストを使うことが多いですね。「タッチ」「北斗の拳」「シティーハンター」などのラベルのリリースをしました。最近では「まいっちんぐマチコ先生」のラベルのウイスキーを出しました。ここ数年で一番売れたのは「エヴァンゲリオン」です。3種類発売しましたが、一番高いのは「スプリングバンク」で、15万円ほどになりました。主人公「碇シンジ」の初号機だったので「欲しい」っていう人が多く、抽選でこれが一番倍率が高く、10倍くらいでした。

 頻繁に全国各地のバーで飲み、どんな漫画だったらどんなお客さんが買ってくれるのか。その作品だとどういう客層が飲むのか。お客さんやバーテンダーに聞いてマーケティングしています。ラベルにする漫画が決まったら、作品に合うウイスキーを選び、テイスティングコメントを書きます。

 大好きな漫画を読みながら、その作品の主人公がラベルになったお酒を飲むのは格別だという人もいます。漫画の編集者だった時は、できるだけ多くの読者に自分が手掛けた作品を読んでもらいたかった。漫画のラベルのウイスキーを出すと、今までウイスキーに興味がなかった人が、「ちょっと飲んでみようかな」って気持ちになることがあります。漫画と同じようにウイスキーの魅力を伝え、裾野を広げ、できるだけ多くの人に飲む機会を持って欲しいと思っています。

■取材協力・BAR エスパスラシュラン(東京・赤坂)

▽山岡秀雄(やまおか・ひでお) 1958年、東京都出身。東大文学部卒後、小学館入社。少女漫画の編集に関わる。著書にDVDBOOK「シングルモルトのある風景」。ウイスキー専門サイト「WHISKY MEW」を運営。

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