著者のコラム一覧
藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」などの共著も多数。

摂理=キリスト教福音宣教会 SDGsで大学生を勧誘する手法で信者が16年前の3倍

公開日: 更新日:

 摂理は日本の大学で宗教であることを隠し、文化系サークルなどを装って学生を勧誘していた。男性も勧誘されるが、女性は教祖の好みに合うと“ハーレム”行きとなる。そのため06年の騒動をきっかけに全国で摂理対策に取り組む大学が一挙に増えた。

 それでも摂理は大学での偽装勧誘をやめなかった。それどころか、学内の監視が厳しくなると大学の外で行き帰りの学生を狙って声をかけたり、SNSで大学生を狙って声をかけるなどの手法に切り替えた。高校生にも勧誘の手を広げている。

 勧誘の場所が変わっただけで、宗教と関係のない学生サークルを装う手法は同じ。最近では、SDGsについて学ぶオンラインイベントなどを開催し、それを名目に大学生を誘う。高校生には受験や大学生活について現役大学生がアドバイスするイベントを企画している。

 おかげで信者数が急増。06年当時は日本国内で2000人程度だったが、現在は3倍以上に膨れ上がった。18年以降、全国に点在する支部教会のいくつかは宗教法人格まで取得した。認証した自治体の関係者は筆者にこう話してくれた。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵含むプロ注目の高校生「甲子園組」全進路が判明! 県岐阜商・横山温大は岐阜聖徳学園大へ

  2. 2

    佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れていた

  3. 3

    世界陸上で注目のイケメン応援サポーター「K」って誰だ? 織田裕二に負けず劣らずの陸上愛

  4. 4

    15年前に“茶髪&へそピアス”で話題だった美人陸上選手は39歳、2児のママ…「誹謗中傷もあって病んだことも」

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(44)玄関で“即挿れ”&即帰、次へハシゴ…「湧き出る欲望に正直なんだ」

  1. 6

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  2. 7

    焦る高市早苗氏“八方美人”路線の成否は…総裁選出馬会見で野党に露骨な秋波、公明党もヨイショ

  3. 8

    新庄監督の去就は“白紙”と強調…日本ハム井川伸久オーナー意味深発言の真意

  4. 9

    星野監督の鉄拳は「戦略」だった…楽天時代の俺は分かった上であえて皆の前で怒られていた

  5. 10

    U18高校代表19人の全進路が判明!プロ志望は7人、投手3人は中大に内定、横浜高の4人は?