超高金利の「トルコ・リラ債」満期に2.3倍だけどリスクはあるのか?
ネットサーフィンをしていると、トルコ・リラ建て債券の広告をよく見かけるようになった。ゼロクーポン債も多い。
ゼロクーポン債とは、利息の支払い(クーポン)がない代わりに額面よりも安い金額で販売され、償還(満期)には額面金額で戻ってくる仕組みだ。
たとえば、クレディ・スイス・エイ・ジー発行のトルコ・リラ建て債券(ゼロクーポン債)は、参考販売価格が額面価格の38.48%。販売会社のサイトでシミュレーションすると、この債券を7万418円で購入し為替レートが変わらなかったとすれば、約5年後には16万3000円(為替手数料考慮後)になって戻ってくる。投資資金が2.3倍になる計算だ。夢のような話だが、どんなリスクがあるのか。
債券投資で注意が必要なのは、デフォルト(債務不履行)だ。金利の高い債券を発行する企業の信用度は低く、途中で破綻すれば利子が受け取れないどころか、元本が戻ってこない可能性もある。ただ、前述の発行体の場合、格付けはA+で比較的高い。
となると問題は、為替レートだ。