東京計器 安藤毅社長(6)国から157億円の一括返還を求められ会社に大激震が

公開日: 更新日:

「この子会社は防衛省関連の事業とは直接関係のない、道路工事関係のメーカーでした」

 道路の平坦度を計測したり検査したりする機器を製造していたが、公共事業削減のあおりを受けて業績が低迷していたのだった。

 これまでは新しいものを創り出す、どちらかといえば「攻め」の仕事を得意としてきた安藤氏だが、この時は経営再建という「守り」の仕事に取り組むことになった。

「これといった打ち手がなく、大変な役割でした」と安藤氏は振り返る。それでも不採算事業を取りやめるなど、事業の選択と集中やコストカットを進めていった。

「ですがリストラなど、人の雇用だけには手をつけないようにしました」

 この「守り」の仕事では、どんなことを意識していたのだろうか。

「会社の調子があまりよくないこともあり、雰囲気はどうしても暗かった」と安藤氏。

 業績が悪いという現実は直視しつつ、一方で明るい未来への展望を忘れないという、視野のバランスに注意を払ったという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  2. 2

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  3. 3

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  4. 4

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  5. 5

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  1. 6

    山本舞香が義兄Takaとイチャつき写真公開で物議…炎上商法かそれとも?過去には"ブラコン"堂々公言

  2. 7

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  3. 8

    二階堂ふみ&カズレーザー電撃婚で浮上したナゾ…「翔んで埼玉」と屈指の進学校・熊谷高校の関係は?

  4. 9

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 10

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた