著者のコラム一覧

村山治ジャーナリスト

1950年、徳島県生まれ。1973年に早稲田大学政治経済学部を卒業し毎日新聞社入社。1989年の新聞協会賞を受賞した連載企画「政治家とカネ」取材班。1991年に朝日新聞社入社。東京社会部記者として金丸事件、ゼネコン汚職事件、大蔵省接待汚職事件などの大型経済事件報道に携わる。2017年からフリー。著書に『特捜検察vs.金融権力』（朝日新聞社）、『検察　破綻した捜査モデル』（新潮新書）、『安倍・菅政権vs.検察庁　暗闘のクロニクル』（文藝春秋）『工藤會事件』（新潮社）など。最新刊は『自民党と裏金捜査秘話』（日刊現代／講談社）

検察vs政界経済事件記者の検証記

【東京佐川急便事件】異聞（118）流れを変えた朝日新聞の「5億円闇献金」供述報道

公開日：2023/10/12 17:00　更新日：2023/10/12 17:00

突然の「先行自白」会見をおこなった自民党の金丸信前副総裁（Ｃ）日刊ゲンダイ

　ものにならない事件については「保秘」のガードは下がる。

　東京地検特捜部内では、副部長の佐渡賢一率いる東京佐川急便事件捜査班の政界ルート捜査が不調だとの認識が広まっていた。同時に「渡辺広康の政治家への現金交付状況一覧表」の中身がぼろぼろと漏れ出したのである。金丸信の5億円…

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り1,204文字／全文1,345文字)

■関連記事