“派閥とカネ”問題に自民長老「学びなおせ」と苦言 1989年「政治改革大綱」に書かれていること

公開日: 更新日:

<次の措置を講ずることにより、派閥解消の第一歩とする。(イ)最高顧問は派閥を離脱する(ロ)総裁、副総裁、幹事長、総務会長、政務調査会長、参議院議員会長、閣僚は、在任中派閥を離脱する>

「大綱」から3年後の92年12月、自民党はさらに「政治改革の基本方針」を決定。「党の命運をかけた自己改革」と銘打ち、「内閣、国会及び党の人事に関する派閥の推薦は認めない」「派閥による資金調達を制限する」などと踏み込んだのに、元の木阿弥だった。

 元自民党事務局長で「選挙・政治アドバイザー」の久米晃氏はこう言う。

「野党に政権を取られることはないという慢心がある。『政治改革大綱』と『政治改革の基本方針』の2つをしっかり読む。これが基本です。これをベースに議論し、より厳しいものを作るしかありません」

 岸田首相の耳に届くのだろうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景