ダイブ 庄子潔社長(1)リゾートバイト派遣業で今年3月に東証グロース上場

公開日: 更新日:

「発奮したのは、それだけが理由ではない。僕は中学でヤンチャなグループに属していたんですが、仲たがいして、そこから抜けたばかり。この際、一生懸命勉強してみようかと頑張ったら、みるみる成績が上がったんです」

 5教科500点満点で180点くらいしか取れなかったのが320点台まで上昇。無事、市立仙台高校に合格した。父は約束通り、米国に行かせてくれた。高1の夏休み、1歳上の姉と一緒に伯母夫婦を訪ね、そこを拠点にいろいろ見てまわった。

「初めての海外旅行で、すべてが新鮮。米国は何から何まで大きくて、世界観が変わりました」

 高校でもサッカー部に入ったが、間もなくやめてしまう。他に熱中できるものを見つけたからだ。きっかけは、姉から「ちょっと付き合ってくれない」と声をかけられたことだった。連れていかれたのはクラブだった。

「ドアを開けた瞬間の光景は今でも目に焼き付いている。ひしめく人々……。過密の中で誰もが一心不乱に踊っているんです」

 流れているのは黒人文化の中で生まれたヒップホップ・ミュージックだった。以降、サッカーへの情熱がすべてヒップホップに向けられていく。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • ビジネスのアクセスランキング

  1. 1

    くも膜下出血で早逝「ブラックモンブラン」41歳副社長の夫が遺してくれたもの…妻で竹下製菓社長が告白

  2. 2

    窮地のフジ・メディアHDを救った東映アニメ株売却が両者にウィンウィンなワケ

  3. 3

    フルッタフルッタ 長澤誠社長(1)アマゾンフルーツの“スーパーフード”アサイーをいち早く日本に紹介

  4. 4

    「ブラックモンブラン」竹下製菓が最大の危機に…事業拡大の矢先、右腕の夫と会長の父に先立たれ

  5. 5

    ロピア(上)カトパンの夫が社長就任後に急成長 イトーヨーカ堂の7店舗を手に入れる

  1. 6

    元テレ東・高橋弘樹×元横浜DeNA・高森勇旗「仕事の辞め方」…“お金”や“成功”の不安とどう向き合う

  2. 7

    王将フードサービス(下)事件のキーマン“創業家の次男”はすでに海外へ

  3. 8

    フルッタフルッタ 長澤誠社長(2)アメフト強豪校で学んだ「石橋を叩かず可能性に賭けるクセ」

  4. 9

    フルッタフルッタ 長澤誠社長(3)京セラ“フィロソフィ”とも通じる経営理念 経済と環境が共存共栄する持続可能な社会の実現

  5. 10

    キコーナ 木下春雄会長(1)パチンコ店業界3位のグループを率いる創業者の紆余曲折

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  2. 2

    一発退場のAぇ!group福本大晴コンプラ違反に「複数人関与」疑惑報道…旧ジャニ“インテリ”枠に敬遠の風向き

  3. 3

    だから今年の日本女子オープンはつまらない…“簡単コース”で予選カットラインは史上最少「-1」

  4. 4

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  5. 5

    囁かれていた「Aぇ!group」は「ヤベぇ!group」の悪評判…草間リチャード敬太が公然わいせつ容疑で逮捕の衝撃

  1. 6

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  2. 7

    阪神・才木浩人はドジャース入りで大谷と共闘の現実味…「佐々木朗希より上」の評価まで

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  5. 10

    男子の試合はガラガラ…今年のANAオープンのギャラリー数を知って愕然としました