石破首相の逆ギレは説得力ゼロ 「2000万円支給問題」は裏金事件と同じ構図…またも露呈した無反省ぶり

公開日: 更新日:

 非公認候補あての通知書にはこの内訳がないようだが、公認料を除く1500万円を支給した、というのであればともかく、公認、非公認関係なく一律に2000万円を支給しているわけで、「公認料ではない」「党勢拡大のためのカネだ」と言ったところで「なるほど」と納得する国民は多くはない。

 党幹部らは「非公認となった無所属候補が衆院選に出馬した場合、自身の選挙運動に使うことはできない」と言っているようだが、「カネに色はついていない」のであり、実際にどう使ったのかは確認しようがない。これも言い逃れに等しい苦し紛れの弁明だ。

■首相の説明に共感、納得している国民は果たしているのだろうか

 深刻なのは今回の問題で透けて見えた、自民党が裏金事件について何ら反省していないことだ。

 裏金事件では政治家と党派閥の間に秘書や事務所を絡ませたり、別の政治団体を使ったりしてカネの流れが分かりにくいようにして裏金を作っていた。今回もまた、裏金候補と党本部の間に党支部を介在させてカネの流れを複雑にしているのであり、構図は同じ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった