トヨタやユニクロですら「誰も注目しない時期があった」事実が映す株式投資の本質

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 この話をすると、「それは戦後間もなかったり、日本が急成長していたりした昭和の時代の話じゃないの? 現代だとそんな企業は生まれないでしょう」といった諦めの言葉も聞こえてきます。そう思ってしまう気持ちはわかりますが、実はそんなこともないのです。

 1994~1996年に上場したソフトバンクグループやファーストリテイリング、ヤフー(現LINEヤフー)などの誰もが知る有名企業はいずれも、安値から高値までは100~500倍弱になっています。

 ちなみにこれらの企業が躍進したのは、日経平均株価が1989年の史上最高値をつけたあと、約20年かけて8割下がるバブル崩壊の時期でした。このときに個別株投資ではなく、株価指数と連動する「インデックス投資」をしていたら、最大で8割下がっていたのです。

 また、TOPIXなどの株価指数を上回るパフォーマンスを目指す「アクティブ投資」といわれる投資信託では、「8割がTOPIXに負けている」という事実もあり、「年間1%でも勝ったら優秀」ともいわれています。とすると、やや乱暴な表現にはなりますが、投資信託を買うより、目を閉じて適当に『会社四季報』をめくって、銘柄を選んだ方が、よほど勝つ確率は高いのではないかと思ってしまいます

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